泌尿器科では、前立腺の検査も受けられます。
男性の方で、この部位が関係する異常を感じたら、泌尿器科での検査も考えてみるといいでしょう。
とはいえ、前立腺とは何か、前立腺の検査を受けた方がいい症状とはどんなものか、なかなかわかりませんよね。
まず前立腺とは何かというと、これは男性にだけある臓器です。
位置は男性器の奥にあり、尿道を取り囲む位置にあります。
この前立腺とは何のための臓器かというと、精液の成分の一つを作っている臓器です。
そのため男性には非常に大事な臓器になります。
この前立腺ですが、がんになりやすい臓器としても知られています。
前立腺がんという病名を聞いたことがある方は多いでしょう。
アメリカでは男性が非常になりやすいがんとして知られていますが、最近では日本でもこれになる方が増えています。
前立腺がんを避けたいときは、自覚症状がなくても定期的に検査を受け、早期発見・早期治療することが大事です。
また、前立腺に異常が起きると、特定の症状が現れることがあります。
これをきっかけに、検査を考えるのもおすすめです。
その症状とは、尿が出にくい、排尿回数が多い、尿切れが悪い、残尿感が強い、尿漏れするといったものです。
これら症状の原因が、前立腺にあることもあります。
これら自覚症状が現れ、泌尿器科を受診したとき、どんな検査を受けるのでしょうか?
よく行われるのはPSA検査です。
これはPSAという値を調べる検査になるのですが、患者が具体的に受けるのは、採血だけとなります。
その血液を使ってPSA値を調べ、その値によって前立腺の異常を調べられます。
これで調べられるのは、まず前立腺がんです。
女性にとっての乳がんのように、男性にとっては非常に警戒したい男性特有のがんですが、こちらはPSA検査で調べられます。
患者にとっては、検査の負担が非常に軽いのですが、信頼性は非常に高い検査です。
前立腺がんにならないよう、定期的に検査を受けたい方にはおすすめです。
なお、PSA数値はその他の症状によっても高くなるため、これが高いときは前立腺がんと決まっているわけではありません。
そのほか、前立腺肥大症や前立腺炎といった症状でも、PSA数値が高くなります。
この検査でどの症状だと即座に確定するわけではありませんが、前立腺に何らかの異常が起きていることはわかります。
前立腺がんを警戒したい方のほか、尿が出にくい、尿の回数が多いなど、すでに何らかの症状が出ている方は、泌尿器科でこの検査を受けてみるといいでしょう。