40代を迎える男性は前立腺検査が大事
前立腺に現れるトラブルは、40代から多くなってくるそうです。
そのため、その年代に差し掛かる人は、一度泌尿器科等で前立腺検査をしてもらうことをおすすめします。
また、前立腺だけではなく、泌尿器には様々なトラブルを抱えるケースがありますので、以下で紹介する検査を泌尿器科で受診してください。
検尿と尿流測定について
まず、尿を採取して、それに含まれる成分を検査する検尿が、もっとも多くおこなわれる検査です。
尿の中に血液や膿が混じっていれば、何らかの器官が炎症を起こしている可能性があります。
また、タンパクが含まれている場合は、腎炎などの可能性が考えられます。
あと、尿流検査というものもおこなわれます。
尿流検査では、排尿障害の有無が分かります。
尿の勢いが弱かったり、出るのに時間が掛かるようなケースでは、前立腺に何らかのトラブルを抱えている可能性があります。
超音波検査で分かる事
良性病変から悪性腫瘍まで、幅広い症状を発見できるのが超音波検査です。
泌尿器科では、超音波診断装置を使って、身体の内部の画像を映し出し、病変を見つけ出します。
高度な機器を置いているクリニックや病院になると、三次元画像診断ができる超音波診断器で診てもらえます。
採血検査で分かる事
血液を採り、数値を測ることで、病変の有無を調べます。
血液検査で異常が出たからと言って、何かの病気になっているというわけではないですが、悪い数値の原因となる部分に絞って、以後検査を進めていくことができます。
特に男性に多い「前立腺がん」はPSA値が高いと、その症状が疑われます。
血液検査をしてPSAが高い場合は、さらに詳しい検査をおこなうことになります。
直腸診と膀胱ファイバーについて
前立腺がんの検査のひとつに直腸診があります。
前立腺は、直腸の中で確認することができるため、肛門から指を入れて直接触診します。
癌がまだ小さい場合や、位置的に触診しにくい場所に病変が発生している場合は、直腸診では見つからないことがありますので、複数の検査と組み合わせて病気の有無を検査していくのが普通です。
あと、膀胱ファイバー検査というものもあります。
膀胱ファイバーは、膀胱鏡検査のことで、内視鏡検査のように特殊なカメラを装着したファイバーを尿道から挿入して、腫瘍や結石などの病変を調べます。
なお、ファイバースコープは極めて細く作られていますので、挿入時の痛みはあまり感じられません。