男性の包茎治療と泌尿器科

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日本人男性の多くは、いわゆる「仮性包茎」という状態の男性器を有しています。
この仮性包茎をコンプレックスに感じて、美容外科クリニックなどに通院している人は多いですよね。
しかし、そもそも仮性包茎というのは、本当は「包茎」ではありません。
仮性包茎の手術に保険が適用されないのも、仮性包茎が医学的な意味での包茎ではなく、男性器として正常な状態だからなのです。
ではどうして仮性包茎の手術に美容外科へ通院する人が多いのでしょうか?

仮性包茎の手術に美容外科に通院する人が多いのは、仮性包茎が恥ずかしい、コンプレックスになっている、という人が多いからです。
ではなぜ、そのような男性が多いのでしょうか?
これは結論から言って、「仮性包茎をコンプレックスに感じる人が多いほど喜ぶ人たちがいて、その人たちがそのような風潮を生み出したから」なのです。
海外では宗教的な意味で割礼する国もありますが、仮性包茎のようなペニスの形状が恥ずかしいという国はごく稀です。
仮性包茎は男性器としての本来の姿ですので、そもそも恥ずかしがる必要もありません。
世界中の男性のほとんどが仮性包茎と呼ばれる男性器の形状をしています。

では実際に医学的に包茎とされる男性器とは、どのような男性器なのでしょうか?
医学的に包茎とされる男性器とは、基本的に「包皮の影響で男性器が正常に機能しない場合」です。
たとえ包皮が完全に覆いかぶさっている、いわゆる「真性包茎」と呼ばれる状態であっても、男性器として問題なく機能していれば包茎ではないのです。
勃起時に包皮が引っ張られて痛い、包皮が癒着してしまっている、などの症状があれば、それは疾患としての包茎になりますので、泌尿器科で保険治療することが可能です。
安易に美容外科で包皮を除去すれば、性感帯が除去されることになるので性行為に支障がでることもあります。

つまり包茎は、本来、包皮が普段どれだけ亀頭を覆っているかには無関係な疾患なのです。
そして本当に医学的な意味で包茎であった場合、保険適用外の美容外科に相談するものではなく、「治療」を行うために泌尿器科に相談するものなのです。
医学的な意味で包茎と言う「疾患」として認められれば、泌尿器科にて保険適用で治療が受けられます。
健全で至って正常な男性器に対してコンプレックスがある場合などは「美容整形手術」をする必要があるので、美容外科を選びましょう。
しかし、本来の意味での疾患としての包茎治療の場合は、泌尿器科を選ぶことが正解となるのです。