泌尿器科の包茎治療は保険適用

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包茎治療というと、多くの人は「美容外科で治療する」「保険が適用されない」というイメージを抱いているでしょう。
しかし、それは厳密に言うと間違いです。
美容外科で保険適用されずに行われる「いわゆる包茎治療」は、医学的な意味で言うと「包茎治療」ではありません。

そもそも「包茎」というのは、立派な「病気」です。
男性器の形状を指すものではないのです。
包皮が亀頭を覆っている、覆っていない、というのは無関係です。
包茎治療は病気の治療ですので、当然、健康保険は適用されます。
そしてその治療を専門としている診療科は泌尿器科なのです。

しかし包茎が病気と言っても、「包茎だからといって健康を害しているということはないのになぜ病気なのか?」と思う人も多いですよね。
その認識が間違いなのです。
包茎と言うのは健康を害します。
勃起時に痛みを伴ったり、包皮が癒着してしまったり、生殖器が正常に機能しなくなるのです。

ではなぜ美容外科で行われる「いわゆる包茎治療」は保険が適用されないのでしょうか?
その理由は「包茎ではないから」というシンプルな理由となります。
よく「仮性包茎」「真性包茎」という言葉が使われますよね。
仮性包茎は包皮が常に半分ほど覆いかぶさっている形状を、真性包茎は包皮が完全に亀頭を覆っている形状を指すことが多いです。
しかし包皮がどれくらい亀頭を覆っていようが、生殖器としての機能に問題がなければそれは医学的な意味での「包茎」ではありません。
むしろ世界中の健康な成年男子のほとんどがいわゆる仮性包茎なのです。
亀頭が完全に露出している形状の男性の方が稀なのです。

つまり美容外科で行われる「いわゆる包茎治療」とは、健康な生殖器の形状を「美容」として変化させる「美容外科手術」なのです。
鼻を高くしたり、バストにシリコンを入れたりするのと全く同じです。
美容外科手術は健康な体を自分の欲求のために改変する行為であり病気の治療ではありませんので、保険適用されなくて当然ですよね。
本当の意味での「包茎治療」は病気の治療であり、泌尿器科で行われるものなのです。

もちろん美容外科手術として包皮を除去することは、悪いことではありません。
しかし包皮と言うのは性感帯であり、神経が集中している部位でもあります。
それを軽率な判断で除去してしまうのは、性行為に支障が出るリスクのある行為でもありますので、あまりおすすめできません。
美容外科手術として包皮を除去する場合は、しっかりとした知識を身につけたうえで慎重に判断しましょう。